プライバシーの持つ意味とその重要性について


プライバシーの意味とは

インターネットの普及に伴って企業などから個人情報が流出する事例が発生しています。このような個人情報の漏洩事例をプライバシー侵害と呼ぶケースがあるのですが、そもそもプライバシーとはどういったものであるのかを正確に理解している方は意外と少ないのではないでしょうか。実は、プライバシーというのは、日本国憲法でも保証されている個人の権利で、その意味するところは、むやみに個人の私生活に関する事柄を公表されないということです。そのため、氏名や住所といった個人情報もプライバシーではありますが、朝食に何を食べたかや、昨晩誰と電話していたかといった情報についてもプライバシーの範囲に含まれるという点を理解しておく必要があります。

プライバシーの重要性とは

プライバシーの秘密は憲法でも保証されている個人にとっての重要な権利であるわけですが、このように手厚く保護されるようになった背景には、国家と個人に関する長い歴史があります。すなわち、かつてのように封建制や絶対君主制が採用されていた時代においては、人々は皇帝や王のものであるという考え方が根強く、たとえプライバシーに属するような情報であっても国家が自由にコントロールすることができました。そのような状況下では、個人が自らの意思で考え、行動するというのが難しく、結果的に国家による国民の抑圧を招いたのです。この反省から、今日の多くの民主主義国家では、プライバシーを個人の最重要の権利の一つと位置付け、手厚く保護するようになっているというわけです。

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